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昨今には中々無い感覚だったので、スッカリ死んだ目でのめり込んでしまいました。
まるでやくちゅうの如く。
こんばんは、MASAHIRORINです。
何事かと問われれば昨日も紹介したこれが素。
- 作者: 田中ロミオ,山崎透
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/19
- メディア: 文庫
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渋谷の啓文堂でいつも同シリーズが置いてあるところへ目はしらせたところ、
一冊も置いてなかったので決まった入荷日じゃないとダメなのかとちょっぴり
探し回ったところ、ものすごく目立つ平台で4つも積み上げを形成してました。
何処の本屋でもやはり注目されているのでしょうか?
- 一巻中身
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は”妖精さん”のものだったりします。
平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと
人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の”調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。
祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、
さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが……。
- ここまで
電車の中と自宅で一時間超ぐらいですが、気付いたら完全に没頭していて
半分以上読み進んでいた始末。
イラストはメルヘンちっくですが、中身はとんでもなくヒネくれてて厭世的ですw。
主人公が正に僻んだ性格でして、著者の性格までそう思えてくるほど解りやすいぐらい
負の感情を見せてくれますw。
その癖主な内容が支離滅裂不条理の連続する非現実的メルヘンチックで
これ文章じゃ読み取れないよ級の現象を受けつつも主人公が独白している内容なので、
読んでるだけで凄く非日常を感じてしまう代物です。
日常と違いすぎる事ですが、普段がつまらない分楽しそうに感じてしまいます。
そして文章の書き方にも様々な変化があって、目まぐるしくも思わず読み進めてしまう魅力を
感じてしまいます。ありそうな位置に読点が無かったり、明確な描写が無かったりするので、
思わず想像してしまう楽しさもあります。
ちょっとベタ惚れ気味。
なんというか・・・。
著者の事が好きですww。あとがきで更に好きになりましたw。
無様でヒネクレた素晴らしきお人ですよ∀。
仕事が理系という事で1と0しか見ないので、たまには文系の如く
曖昧で不確かでいとをかし時を過ごすと、凄く堪能できていいです。
理系の仕事に文系的感覚持ってくるのは勘弁して欲しいですけどね。
ええ、ほんとに。