MASAHIRORIN’s diary

夜麻傘(MASAHIRORIN)の跡地

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るいは智を呼ぶ 通常版

るいは智を呼ぶ 通常版


運命はいつだって問答無用にやってくる。
自分たちをお構いなしに自分勝手に巡っていく。



皆元るいは、家なし子だった。
花城花鶏は、奪われたものを取り返すためにやってきた。
鳴滝こよりは、消えた婚約者を探していた。
茅場茜子は、父の不始末のとばっちりを受けていた。
白鞘伊代は、ひとりぼっちだった。



そして、
猫かぶりの優等生、和久津智は断末魔だった。


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「報われない、救われない、叶わない、望まない、助けられない、
 助け合えない、わかりあえない、嬉しくない、悲しくない、本当
 がない、明日の事なんてわからない・・・・・・」


「それって、まったくの呪い。100パーセントの純粋培養、
 これっぽっちの嘘もなく、最初から最後まで逃げ道のない、
 ないない尽くしの呪いだよ」


「そうは思わない?」
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智には痣がある。
宿命のような運命のような、烙印めいた小さな痣だ。
その痣は、きっと昔から、ろくでもない先行きを予告していたのだろう。



死んだ母から手紙が届いて以来、
地雷原に迷い込んだように引きも切らずトラブルが押しかける。
宿命のように運命のように、
涙目の智が出会った少女たちの身体には、智と同じ形の痣があった。



言語道断な呪われた青春と対峙するために、一心でもなく同体でもない、
六人の少女が同盟を結ぶ。


「つまり、これは同盟だ。破られない契約、
 裏切られない誓約、あるいは互いを縛る誓約でもある。
 僕たちは口約束をかわす、指切りをする、サインを交換し、
 血判状に徴を押して、黒い羊皮紙に血のインクでしたためる」


「一人で戦えないから力を合わせる。
 一本の矢が折れるなら五本六本と束ねてしまえばいい。
 利害の一致だ。利用の関係だ。気に入らないところに目をつぶり、
 相手の秀でている部分の力を借りる。
 誰かの失敗をフォローして、自分の勝ち得たものを分け与える」


「誰かのためじゃなく自分のために、自身のために」


「僕たちはひとつの”群れ”になる。群れはお互いを守るためのものなんだ」



いつか来る平穏無事な日々を夢見て、全身全霊で失踪するでこぼこだらけの少女たちは、
いつしか固い絆で結ばれていく。


けれど。
和久津智は仲間にもいえない秘密を隠し持っていた。



彼女は「男の子」だったのだ――。


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 前回やってたギャルゲってのがコレ↑
 実は基本情報直前にやってました。しかもコンプ・・・。息抜きのツモリがorz



 序盤と最初のヒロインで飽きて終了かと思ったら、予想外にハマってしまってずるずる
続けて気づいたら朝方4時とかそんなんばっかりでした。
 AIRの2日完徹よかマシですが・・・。


 内容については、青春とその他成分盛り沢山なので、全部書くと凄まじいボリュームに
なると思いますん。
 恋愛物かと思いきや女装男子だったり、エセ百合かと思ったらエロ百合成分微妙に
混ざってたり、ギャグとシリアスとこーれ知ってる人しか知らねーんじゃねw的ネタが
ふんだんに混ざってたり、終いにはミステリーとホラーと幻想物まで混ぜてくるから
充実感バリバリです。
 子供vs大人なんて構図も。



 これだけならただのカオスですが、ちゃんと調和が取れる様に話の筋道が出来ていて、
話を進める度に良い刺激を感じるので、つい先へ進めてしまう程度に面白いです。
 でも、一部濃い押し問答があったりするので、会話シーンの内容を理解するには
いささか苦労した覚えがあります。それさえ何とかなれば面白いかと。



 ストーリー構成は、全キャラ攻略する事で全体が把握出きる様になってます。
 強制的に「るい」が一週目。花鶏(アトリ)とこよりと伊代が2週目から攻略可で、
最後が茜子になりますん。序盤は共通ルートで選択肢が設けてあり、OPムービー通過後
に選択次第で各キャラ分岐する様になってます。
 選択肢でルートが決まるのが常ですが、分岐先が分かりやすい選択内容な上に数が
少ないので、必ずバッドエンドマンMASAHIRORINにも難なくルート狙い撃ち
できました。
 最後の茜子ルートはちょっぴり苦労しましたが・・・。



 肝心のストーリー内容ですが、前述した通り全キャラ攻略が必須なわけですが、
各キャラちゃんと作ってあって、どれか一人がつまらないという事はありません。
ただし、各ヒロインの個性の都合上、ストーリーの充実度に決定的な差が出ているので、
そこが残念かな、と。
 個性を出すには仕方ないのかもしれませんが、もう少し濃く出来たんじゃないかなー・・・。
 某ヒロインが法廷に立ったりとか。



 ちなみに自分也に評価したら↓な感じ。


物語性:★★★★☆
キャラ:★★★★☆
エロ度:★★★★★★★★★
卑猥度:★




 ストーリーは申し分無く面白いです。
しかしヒロイン別に内容の濃さが違った事ので、その分マイナス。
 各キャラの個性がしっかり立っていて(ていうか立たざるをえないのかw)
そこから繰り広げられる人間模様も特徴的で良かったと。
 しかし・・・せっかく良い性格のキャラがサブだった事に絶望した。
 宮和さんクリアしたかった・・・orz



 そしてパラダイスフィンガーのご活躍にご期待ください。
 しかし性的シーンは少ないので、そっち方面でご利用は諦めるが吉。






 レビューったらこんな感じかなー。
 時間があるともっと長くなりそう・・・。ていうかレビューっていえるのか?w





 ちなみにこよりがインラインスケート履いてます。
 うん、それだけなんです。Meがスケート買った理由。